Hereditary hemorrhagic telangiectasiaによる多発性脳動静脈奇形の1例

土肥 謙二; 佐々木 健; 池田 尚人; 岩田 隆信; 松本 清

doi:10.7887/jcns.7.32

土肥謙二, 佐々木健, 池田尚人, 岩田隆信, 松本清

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1998 年 7 巻 1 号 p. 32-36

DOI https://doi.org/10.7887/jcns.7.32

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抄録

多発性脳動静脈奇形(AVM)を合併したhereditary hemorrhagic telangiectasia(HHT)の1例を経験した.症例は19歳, 男性, 左前頭部皮質下出血による痙攣で発症, MRI, DSAで多発性のAVMがみられ, 他に多発性の肺動静脈痩および口唇や舌, 鼻粘膜の毛細血管拡張性の発疹を認めた.治療はまず肺動静脈痩塞栓術による左右シャントの治療を行った後, 摘出術を行った.HHTによるAVMは, その特徴, 成因などが他のAVMと異なるために, その治療に際しても区別すべきと思われた.

責任著者(Corresponding author)

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