仙北組合総合病院脳神経外科
秋田県立脳血管研究センター放射線科
1996 年 5 巻 6 号 p. 454-459
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蝶形骨縁髄膜腫の術後に三叉神経および外転神経障害を呈した1例を報告した.症例は56歳の女性で,術中に出血をコントロールするため中硬膜動脈を棘孔部でcoagulationした.棘孔部から内側に向かう中硬膜動脈の分枝は脳神経を栄養しており,時に中硬膜動脈の閉塞により脳神経障害をきたす可能性があると考えられた.近年,頭蓋底外科や血管内手術の進歩により,申硬膜動脈の切離や塞栓が盛んになっているが,血流障害により脳神経障害を生じ得ることを考慮すべきである.
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