2008 年 34 巻 2 号 p. 368-371
本稿は,過去50 年にわたる北京市の防砂治砂に関する研究に基づき,当市が近年実施してきた防砂治砂モデルの有効性を体系的にまとめたものである。現場の状況に即した措置を取るために,北京市における砂の発生源を4 系統に分類し,各々に適した対策モデルを考案した。すなわち,砂地総合対策モデル,砂質の沖積平地対策モデル,砂性農地対策モデル,低効率林対策モデルである。本稿における対策モデルが,当市のみならず華北全域における防砂治砂の一助になるものと期待する。