2007 年 33 巻 1 号 p. 281-283
公園の緑化樹や街路樹から大量に発生する整枝剪定屑(剪定枝葉)の枝葉分離工法による資源化とその有効利用について,最近の施工事例と共に報告する。整枝剪定屑を剪定工事現場にて車載型粗破砕機により積載と同時に粗破砕し,集積場にて枝葉分離機により枝と葉に分離した。枝はそのままマルチング材,パルプや木炭などの原料として利用できる。葉は約3か月間堆積し,自然乾燥により発酵を停止させた後,肥効性のある有機質資材として利用できる。枝および葉それぞれの特性を生かした資材を調製することにより,整枝剪定屑の用途が広がり,有効利用の促進が期待できた。