日本緑化工学会誌
Online ISSN : 1884-3670
Print ISSN : 0916-7439
ISSN-L : 0916-7439
技術報告
ヤマアカガエル(Rana ornativentris Werner)の繁殖環境の修復手法に関する研究
吉田 正典養父 志乃夫山田 宏之
著者情報
キーワード: アカガエル, 止水域, 復元
ジャーナル フリー

2006 年 32 巻 1 号 p. 183-186

詳細
抄録

新潟県上越市,和歌山県かつらぎ町,香川県満濃町において,産卵と幼生生息地の地形と水深,水質,植生条件,ならびに,幼生の成長経過を調査した。その結果,産卵前の1月から変態時期である6月までの期間,少なくとも5~10cmの水位を維持する必要があること,また,水域のpH は,5~7,溶存酸素(mg/l)は, 5.00~5.99,電気伝導度(μs/m)は,7.00~10.00の水準に維持する必要があること,さらに,水域内の植生については,定期的に除草や刈払によって,植被率と群落高を低い状態に抑制する必要のあることが判明した。

著者関連情報
© 2006 日本緑化工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top