札幌東徳洲会病院心臓血管外科
2018 年 58 巻 9 号 p. 181-185
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経横隔膜アプローチによる右胃大網動脈を用いた冠血行再建は,骨切開も人工心肺も用いずに施行可能である。今回は当院での同術式10例を検討した。全例で術式を完遂し,術中の胸骨正中切開への移行や人工心肺使用はなかった。また全例で術後早期造影によるグラフト開存を確認し,手術死亡は認めなかった。本術式はPCI全盛の現在でも,PCI困難例やPCI後ステント内再狭窄例に対して有用な役割を果たす術式となり得る。
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