2015 年 55 巻 6 号 p. 91-94
要旨:当院にて2011 年4 月から2014 年3 月の間に静脈エコー検査を施行した下腿浮腫症例597 例において,浮腫を両側性・片側性に分けてDVT との関連を検討した。また,DVT 症例ではD ダイマー値についても検討を行った。結果,両側性浮腫より片側性浮腫でDVT 検出率が高く(21.5%,33.7%),両側性浮腫では下腿限局型DVT の割合が高かった(71.3%)。また,中枢型DVT でD ダイマー値は高値を示し,Dダイマー高値は血栓量の多い中枢型を疑う所見と考えられた。