土木構造・材料論文集
Online ISSN : 2759-176X
Print ISSN : 2185-4157
論文・報告
床版の健全度評価および補修時の荷重条件がRCアーチ橋アーチリブの曲げ特性に与える影響
中山 義晴安宅 直希中山 恭吾 武田 文彦増永 和浩松村 政秀
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2023 年 39 巻 p. 37-44

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抄録

床版の損傷が確認されているRCアーチ橋の安全性を検討する.そこでまず,床版内の配筋調査の結果を参考に部分モデルを用いてFEM解析を行い,床版引張側の作用応力が大きく,補修等を要することを明らかにした.つぎに,ソリッド要素を用いて床版をモデル化した全体解析モデルを用いてアーチリブの断面力分布を確認した.その結果,前報の梁要素によるモデル化の問題点が解消されるとともに,前報と同様にスプリンギング部の境界条件がアーチリブの断面力分布に与える影響が大きいこと,床版補修の施工に伴う重量増の影響により断面力は増加するが,この重量増が橋梁全体に与える影響は小さいことがわかった.

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© 2023 (一社)九州橋梁・構造工学研究会
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