1969 年 64 巻 10 号 p. 919-921
市販清酒中に見出されたフェノール様臭について検討した。その結果
(1) その物質はSalicylicacidと水道水中の塩素との化学反応によって生ずる。
(2) シリカゲルクロマトグラフィーによりo-Chlorophenolと他の1つの未知物質を確認した。
(3) 官能的にo-Chlorophenolがフェノール様臭の主体である。
(4) 通常起こり得る条件下において市販清酒中に0.4ppm程度のo-Chloropheno1が生成される。
等を明らかにした。