日本釀造協會雜誌
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醤油の化學釀造に關する研究 (IX)
食鹽添加時期を異にする仕込試驗
村上 英也奥山 宏造杉田 誠一
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1950 年 45 巻 10 号 p. 72-75

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抄録

化學醸造諸味は少量の腐敗諸味を加えても含有食鹽の濃度如何に拘らず腐敗する事なく防腐力の強いものである。分解諸味に食鹽を加えない場合は全窒素及びアミノ態窒素の利用度がやゝ向上するけれども糖分は減少し品質を損うから, 少くとも30日間以上食盤無添加のまゝでおくことはよろしくない。
食盤無添加によつて現れる最も著しい特長は色澤の劣化と糖分の減少である。

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