日本釀造協會雜誌
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釀造機械化試驗
金井 春吉小穴 富司雄有松 嘉一
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1931 年 26 巻 5 号 p. 25-32

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抄録

製麹に當りては自働床揉及び切返機と「ガラント」式改良機を使用し、醪の初添・仲添仕込に於て高温糖化を行ひ、所謂軍行複醗酵の形式に依りて清酒醸造を機械化せしめたるに、今同は特に優秀なる結果を得たるが故に、更に將來に於ては一層機械化を徹底せしむる方法を講ぜんとするものなり。
(一) 自働製麹機に依る成績は.前月號本誌に述べたる如く、自働床揉及び切返機の方は成績良好なれど、「ガラント」式改良機の方は尚改良の.飴地あり。
(二) 初添・仲添を高温にて糖化せしむるの方法は、醪醸造上何等の危険を伴はす、更に次年度に於ては留添の一部若くは全部を同法に依りて仕込まん豫定なり。

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