日本放射線技術学会雑誌
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479. CA19-9 の希釈特性と抗原について(核医学-10 腫瘍マーカ)
濱津 尚就牛尾 哲敏高橋 雅文大西 英雄増田 一孝
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1992 年 48 巻 8 号 p. 1562-

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抄録

各群間で、耐熱性や耐酸性に有意な差があったが、ノイラミニターゼ処理では差がなかった。レクチン結合による抑制はPNAやConAでL群が抵抗性を示し、ABAやWGAでH・L群間で有意な差が認められた。またゲル濾過による分子量測定ではN群に較べ、L・H群は比較的低分子量域まで抗原活性が認められた。以上から希釈時の解離は、主に抗原性の違いにより生じると考えられた。

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© 1992 公益社団法人 日本放射線技術学会
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