日本放射線技術学会雑誌
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3.X線映画撮影領域における保守管理(X線診断装置の保守管理PART2)
水谷 宏
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1995 年 51 巻 7 号 p. 880-884

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抄録

ユーザが臨床の現場で要求される不変性試験においては, 高い精度や煩雑な測定ではなく, 多少の誤差はあっても再現性を有し, 継続して繰り返し測定を行うことが可能な, 簡易的な測定法を選択し実行することが重要である.X線映画撮影領域には, 数多くの管理項目が存在するが, その中でI.I.の管理が最も問題点が多いと思われる.I.I.の輝度の劣化は, 画質に影響を与えるばかりでなく, 患者や術者の被曝線量の増加にもつながる.また, I.I.の輝度が劣化しても, その変換係数を把握していなければ, 交換の根拠が得られない.従って, I.I.の輝度の管理は非常に重要である.しかし, 臨床の現場でJIS規格で定められた方法を忠実に実行することは困難である.今回は, その測定法の問題点を検討するとともに, 身近にある器具を用いた, 簡易的な方法で行える管理法について検討したので報告する.

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© 1995 公益社団法人 日本放射線技術学会
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