2007 年 41 巻 Supplement2 号 p. 69-72
オフィスは単なる業務遂行の空間でなく、より戦略的な視点から捉えられ、組織のビジョン実現、企業価値向上、社員へのベネフィット、ブランディングとしての役割を期待されている。それに伴いオフィスのあり方は多様化し、様々な試みがなされている。限られたコストとスケジュールのなかで、クライアントの要望を最大限に実現するためには、設計者はクライアントの問題意識を共有し、意思決定を的確に支援するようなコミュニケーションのあり方が必要となる。
本論ではオフィスのビジョンやコンセプトを具現化するプログラミングフェーズにおいて、クライアントとのコミュニケーションの視点から、どのような提案資料が有効なのか実際のプロジェクトの事例をもとに考察する。