頭頸部腫瘍
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喉頭・下咽頭癌進行例の放射線治療と再発治療
古川 まどか久保田 彰河野 敏朗古川 政樹
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2004 年 30 巻 1 号 p. 39-46

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抄録

放射線根治治療を選択した進行喉頭・下咽頭癌症例について検討した。1986年から2002年までに根治治療として放射線治療を選択したStage III・IVの喉頭・下咽頭癌症例120例 (Stage III25例・IV95例, 喉頭癌50例, 下咽頭癌70例) を対象とした。放射線単独が89例, CF療法同時併用が31例であった。喉頭癌, 下咽頭癌では, 初回放射線治療による局所および頸部の制御率には差を認めなかった。一方, Stage III症例の制御はStage IV症例に比べ良好であった。下咽頭癌の放射線効果を高めるためにCF療法の同時併用が有用である可能性が示唆されたが, 化学放射線同時併用療法後の救済手術は困難と思われた。救済手術は切除可能と判断した症例に, 厳密な適応のもとで施行する必要があると考えられた。

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