山田赤十字病院耳鼻咽喉科
2006 年 32 巻 3 号 p. 368-372
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気道浸潤を伴った82歳のHigh risk甲状腺癌2例に手術を行った。1例は反回神経が温存できなかったために,一期的に喉頭形成術を行った。残りの1例は顕微鏡下に神経線維束を温存しえた。2例とも気管皮膚瘻を作成することで,安全な周術期管理が可能であった。2例とも嗄声の程度は軽度で,早期から誤嚥なく,経口摂取が可能であった。高齢者のHigh risk甲状腺癌においても,気道浸潤を有する症例では,積極的な根治手術が勧められる。
頭頸部腫瘍
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