2013 年 104 巻 4 号 p. 609-611
66歳,男性.左腎癌にて左腎摘除術(clear cell carcinoma>sarcomatoid carcinoma, G2>3, pT3a)を施行.6カ月間インターフェロンαを投与するも,術後9カ月で局所再発を認めたため,ソラフェニブの投与を開始した.ソラフェニブ投与後よりC反応性蛋白(CRP)の一過性の上昇がみられた.投与開始後3カ月の造影CTでは腫瘤辺縁のみが造影効果を示し,その後も縮小傾向が続いた.投与開始後13カ月で腫瘤は消失し,CRPも正常化した.投与開始後37カ月の現在再発なく経過している.