環境技術
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研究論文
混合細菌群によるでんぷんの中温連続式水素発酵に及ぼすC/Nの影響
堆 洋平李 玉友原田 秀樹
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2008 年 37 巻 9 号 p. 664-670

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抄録

混合細菌群による中温連続式水素発酵に及ぼすC/Nの影響を明らかにするために, C/Nを3~222に調製した基質を用いて連続実験を行った.実験は6基の完全混合型反応槽をそれぞれ異なるC/Nで運転した.本研究の結果, C/Nは中温連続式水素発酵において重要なパラメータであり, C/N3~22において効率的な水素発酵が可能であった.C/Nが22よりも大きくなると, 基質の分解率, VSS濃度および水素収率がそれぞれ低下した.C/N5における水素発酵の化学量論式は, でんぷん→1.67n H2+1.31n CO2+0.76n酪酸+0.54n酢酸+0.14n菌体 (C5H8.42O2.98N0.99S0.02) と表現できた.また, 水素生成細菌が生成した水素の一部は, 水素資化性ホモ酢酸生成細菌により消費されていることが示唆された.

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© 2008 環境技術学会
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