日本消化器外科学会雑誌
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シネ胆管造影法による回転画像の胆管癌浸潤範囲診断への応用
牧野 治文菊池 俊之浅野 武秀長島 通天野 穂高岡住 慎一吉田 雅博篠原 靖志岩崎 好太郎磯野 可一山本 宏
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1994 年 27 巻 10 号 p. 2225-2228

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抄録

以前より我々は肝内胆管の分岐形態を把握するため, ステレオ胆管造影法を行ってきた.しかし, より詳細な肝内胆管の構築を把握することは困難であった.そこで, 我々は1990年1月よりPTBDが行われている閉塞性黄疸の22例に, X-P管球を回転させ撮影するシネ胆管造影法を施行した.良好な立体的回転画像が得られ, 通常のステレオ胆管造影法に比べより多くの症例で胆管の立体構築が把握できた.シネ胆管造影法は胆管の立体構築や胆管癌の浸潤範囲の同定に有用と考えられた.

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