日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
ISSN-L : 0386-9768
症例報告
Corona virus disease 2019に罹患した進行胃癌患者に対する手術経験
中西 智也川端 良平西川 和宏牛丸 裕貴大原 信福三宅 祐一朗前田 栄中平 伸中田 健小川 吉彦西尾 智尋安原 裕美子宮本 敦史
著者情報
キーワード: 進行胃癌, COVID-19, 手術
ジャーナル オープンアクセス HTML

2022 年 55 巻 5 号 p. 317-323

詳細
抄録

新型コロナウイルス感染症(corona virus disease 2019;以下,COVID-19と略記)の感染拡大に伴い,COVID-19罹患歴のある癌患者に対して外科的治療を行う機会の増加が予想される.手術リスクの観点から,待機可能な手術はCOVID-19診断から7週目以降に予定することが推奨されているが,癌の進行や緊急性により7週の待機が困難な場合もあり,その場合の院内感染対策を含む周術期管理については十分に確立されていない.今回,我々は手術前にCOVID-19に罹患した進行胃癌患者に対し,COVID-19罹患後6週後に院内感染対策を講じて手術加療を行った症例を経験したので報告する.

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top