大学入試研究ジャーナル
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1 次試験か 2 次試験の何れか一方の成績のみを用いて合否判定を行う場合の方策について
―― 2022 年 1 月のできごと ――
林 篤裕
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2024 年 34 巻 p. 190-196

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抄録

共通第 1 次学力試験導入(1979 年)以降,これまで国立大学の一般選抜では,共通試験と個別学力試験の両方を受験することを出願資格としてきた。しかし,第 2 回の大学入学共通テストの実施時期(2022 年 1 月)には,オミクロン株と呼ばれる感染力の強い新型コロナウイルス感染症の変異株の流行が重なったことから,試験実施時期に罹患した受験者に対して,これら 2 つの試験の受験有無に関わらず受験機会を与えるよう文部科学省から依頼が出された。しかし,この依頼が大学入学共通テストの実施直前であったこともあり,準備期間が極めて短く利用大学は対応に追われた。本稿ではその時の N 大学の対応をまとめると共に,今後このような状況が発生した場合の考え方を考察した。

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