2019 年 29 巻 p. 217-222
2018年度入試から徳島大学薬学部はアドミッション・オフィス入試(以下,AO入試)を導入している。ただし,書類審査や面接等の多様な選抜方法の組み合わせにより評価機会が増加するため,AO入試に携わる教職員の負担を配慮した入試業務の実施が求められた。そこで,本学のアドミッション組織では,まずは書類審査を対象に問題を整理した。そして,顕在化した問題解決を目指した分散評価システムを開発・導入し,入試業務の円滑化を実現した。本稿では,本システムの設計論から機能開発まで,さらに導入結果について述べる。