X線分析の進歩
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Print ISSN : 0911-7806
総説・解説
蛍光X線分析の試料調製 ―基本と実例―
市川 慎太郎中村 利廣
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2015 年 46 巻 p. 77-95

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抄録

蛍光X線法は,固体・粉末試料中の主成分および微量成分を定量することができる.分析に際して,試料の化学的前処理による溶液化が必要ないので,簡便な機器分析法として,分析の知識や経験がない分野でも広範に使われている.ここでは,2012-2014年のJapan Analytical and Scientific Instruments Show (JASIS)で開講されたセミナー「これであなたも専門家-蛍光X線編」内の「蛍光X線分析の試料調製と標準物質(講演:明治大学・中村利廣)」に基づき,蛍光X線の原理や特徴を考慮して,試料の前処理や測定試料調製の重要性を概観した.また,各測定試料の特徴やそれらを使用した分析の実例を示した.

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© 2015 公益社団法人日本分析化学会 X線分析研究懇談会
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