復興農学会誌
Online ISSN : 2758-1160
現場からの報告
飯舘村における東大むら塾の活動
鎌倉 啓伍 松野 大河
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2022 年 2 巻 2 号 p. 43-49

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抄録

東大むら塾は東京大学の学生サークルで,千葉県富津市や福島県飯舘村を中心に活動している。2015 年の発足から最初の3 年間,主な活動拠点は富津市のみだったが,2019年に新たな活動拠点として福島県飯舘村が選ばれ,飯舘班が発足した。活動1 年目は蕎麦栽培を行ったほか,村民を紹介する冊子「いいたてむらびとずかん」の作成を行った。2020年4 月以降,コロナにより訪問できない時期が断続的に続いたが,村民とのオンラインの交流を実施した。2021 年9 月以降,「いいたてむらびとずかん」の第2 弾の作成に取り組んだ。また,福島大学農林サークルと共同で道の駅裏庭の花壇整備計画を立ち上げ,2022 年はこの花壇を自ら製作するところから定植まで行った。今後は発信力不足という課題にも取り組みつつ,村の方からさまざまな知恵を教えていただきながら,その恩返しとしての意味合いも込めて,村の方と一緒に,村に貢献できる取り組みをする,という心づもりだ。若者ならではの柔軟な発想および村の方とのつながりを大事にしながら,今後も活動を続けたい。

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