2023 年 2 巻 p. 13-18
本稿は,作業療法士による脳性麻痺児のリハビリテーションについて先行研究を交えて総説的にまとめたものである.脳性麻痺児の症状や重症度は個人差が大きく,多岐にわたり,また年齢とともに変化するため,対象者の症状や能力,各ライフステージに応じた個別化されたリハビリテーションを提供する必要がある.これまで様々なリハビリテーションの方法が考案され実行されてきた.近年,質の高い研究報告が増え脳性麻痺(Cerebral Palsy: CP)に対する作業療法の効果は揺るぎないものになっている.本稿では,CPに対するリハビリテーションの変遷と効果的な作業療法について先行研究を交えて紹介する.