養護学校 (肢体不自由) による公園緑地の利用状況を把握し, 今後の利用促進の方策を明らかにすることを目的とし, 教職員に対するアンケートを行った。その結果, 移動手段や公園緑地の施設が改善されれば利用を増やしたいという回答が, 現在の利用頻度で充分あるいは他の教科との関係から時間は増やせないとの回答を凌いでいた。特にトイレの改善, 園路の段差の解消, 休憩施設の充実等が強く望まれていた。また車椅子の扱いに慣れ動植物の知識もあるようなボランティアの協力を得ることが公園緑地の利用促進に有効なことが示唆された。自然観察会等に参加を希望する回答は過半数を越え, 公園の運営面を充実させることの有効性が確認された。