言語発達遅滞児を, その原因群毎に分け, 発育テストのプロフィルを比較した所,
1), 知能発達遅滞児は, 発育全般が遅れて居るが, 高DQ群と低DQ群に分かれ, 両者は質的にも異る様に思われる.
2), 難聴群, 不良言語環境群, 知能発達遅滞高DQ群の3者は, ほぼ同じ発育のパターンを示し, ただ知能発達遅滞群は, 歴年令に比し, 発育全般が遅れて居た.
3), 知能発達遅滞低DQ群は, 全く異る発育パターンを示し, 質的に前3者と異るものと思われた.
4), 自閉症又は自閉傾向群は, 発育の型はむしろ, 低DQに属するものと思われた.