日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
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大学の講義棟における災害時避難に関する一考察
北島 徹也伊津野 和行八木 康夫大窪 健之
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2011 年 11 巻 1 号 p. 1_72-1_80

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抄録

大学の講義棟は、多人数が同時に滞在する施設であり、曜日や時間帯によって利用状況は変化する。本研究は、市販の避難シミュレーションソフトウェアによって講義棟から外へ避難する状況について検討し、災害時の安全性向上への基礎資料を提供とすることを目的とした。その結果、避難状況は効率ごとに3段階に分けられ、それぞれの時間を短くする対策が必要であることを示した。避難誘導だけでは効果が低い結果となったため、物理的な対策も重要であることが明らかとなった。

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© 2011 一般社団法人 日本地震工学会
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