地質学雑誌
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巡検案内書:第126年学術大会(2019山口大会)
山口県西部に分布する三畳系美祢層群とジュラ系豊浦層群の層序と化石群
前田 晴良 大山 望
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2019 年 125 巻 8 号 p. 585-594

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抄録

山口県には,上部三畳系から白亜系までのさまざまな環境で堆積した中生界が分布し,それぞれから特徴的な化石群を産出する.上部三畳系カーニアン階に対比される美祢層群は,海成相と非海成相の繰り返しよりなり,非海成相の桃ノ木層中には豊富な植物化石群や日本最古の昆虫化石群が含まれている.田部断層をまたいで南北に分布する中・下部ジュラ系・豊浦層群のうち,黒色葉理泥岩よりなる西中山層からは,プリンスバキアン階~トアルシアン階を特徴づけるアンモノイド化石群が産出する.本巡検では,まず美祢市歴史民俗資料館に保管されている美祢層群産化石コレクションを見学する.そして美祢市から下関市まで山口県西部を移動しながら山口県を代表する中生代化石産地である美祢層群と豊浦層群の岩相や化石の保存・産状を観察する.

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© 2019 日本地質学会
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