関西医科大学雑誌
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家蚕後部絹糸腺リボゾーム、およびポリゾームの沈降解析
山口 登大槻 英一田代 裕
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1971 年 23 巻 1 号 p. 127-131

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抄録

家蚕Bombyx Mori(平安x郡白)の5令の後部絹糸腺を材料として,ショ糖密度勾配法と沈降速度法によるボリゾームの分祈を行なった.摘出した後部絹糸腺に氷冷中のRat liver supematantを加えてホモゲナイズし,遠心分離後その上清をDOC処理してボリゾーム分析の試料とした.
この試料を,0.5-1.0M,ショ糖密度勾配の上に重層し,日立40P型分離用超遠心機にて分析した結果,5令の24時間目から48時闇目にポリゾームのピークをもつとも明確に検出出来た.
ショ糖密度勾配法にて後部絹糸腺のリボゾームのモノゾームを採取し,これをSPINCO E型分祈用超遠心機にて沈降速度法分析を行なった.その結果からモノゾームの沈降係数は,79.6Sであると算出出来た.

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