2020 年 35 巻 3 号 p. 112-117
日本赤十字社和歌山医療センター形成外科・皮膚科において2008年1月から2019年12月までの12年の間に治療した乳房外Paget病25例について,臨床的統計および予後の検討を行った。経過観察期間は2~115ヵ月(平均観察期間は51.5ヵ月),初診時年齢は47~93歳(平均年齢は74.2歳),男女比は2.6:1であった。病期分類は皮膚悪性腫瘍取扱い規約(第2版)に準じて行った。病期IA 17例(68%),病期IB 5例(20%),病期II 0例(0%),病期III 1例(4%),病期IV 2例(8%)であった。5年生存率は病期Iが100%,病期IIIが100%,病期IVが0%であった。