Skin Cancer
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Paget病micro invasion
大原 國章
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2008 年 23 巻 3 号 p. 332-337

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抄録

Paget病は表皮内癌として発症した後, 長い時期を経て転移能のある浸潤癌に発展する。患者の予後を予測し, 最適な治療方法を選ぶためには, 浸潤癌か否かの病理判定が重要である。臨床的, 病理的に結節を形成する浸潤癌であれば判定は比較的容易であるが, 早期の浸潤例では, 病理判定が困難であり, またそのような病期についての認識が一般にはまだ低い。Paget癌の浸潤は表皮からの個別細胞あるいは小胞巣の直接浸潤として始まり, 表皮直下に限局する。このような浸潤を, 病理切片の作成過程における表皮や付属器の斜め切れと鑑別するには, 基底細胞で取り囲まれているか, 細胞の染色性, 胞巣周囲の結合織の態度, 配列の仕方, 孤立性かどうか, などに注目する。今のところ, 組織学的なmicro invasionと対応する臨床的な症状は明確でなく, 臨床像から病理的なmicro invasionを予測することは難しい。

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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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