王子総合病院耳鼻咽喉科
旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2016 年 26 巻 1 号 p. 115-118
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頸部術後乳糜漏に対してオクトレオチドを投与,著効した症例を経験したので文献的考察を加えて報告する。症例は68歳女性。頸部気管原性囊胞に対して摘出術を施行,術後2日目から乳糜漏が生じた。術後7日目まで絶食・中心静脈管理として経過をみたが改善しなかった。そのためオクトレオチドを投与したところ,投与開始3日目で排液量の著明な減少をみた。その後乳糜漏は再開創を要することなく治癒した。
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