人間工学
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日本における小児用歩行器の利用実態調査
大島 浩幸西川 康博新田 收
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2019 年 55 巻 5 号 p. 180-188

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抄録

本研究の目的は,日本国内での小児用歩行器の利用実態を理学療法士などの専門家および保護者に対するアンケート調査により明らかにすることであった.利用中の歩行器の種類,小児の年齢,身体特性,運動能力レベルなどの基礎情報の取得と,現行歩行器の利用目的や問題点,改善ニーズの調査を行った.その結果,歩行器は病院や学校などの施設内において歩行訓練および身体機能維持などを目的として利用されており,自宅内や屋外での利用は少なかった.その原因となる歩行器の問題点として,大きさ,調整機能,操作性および安定性が指摘された.専門家および保護者からはこれらの問題点を改善することにより,歩行訓練用としてだけではなく屋内外の日常生活に適した歩行器の開発が望まれていることが明らかになった.

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© 2019 一般社団法人 日本人間工学会
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