2008 年 10 巻 3 号 p. 189-194
【目的】関節リウマチ患者へのインフリキシマブクリニカルパスに対応した薬剤師業務ワークシート(以下、ワークシート)を作成し、その有用性を評価した。【対象および方法】2004年7月~2005年7月のワークシート導入前19例と2005年8月~2006年8月のワークシート導入後15例を調査の対象とした。両群において患者背景、薬剤師業務の件数および内容を診療録、あるいは薬剤管理指導記録から調査した。【結果】ワークシート導入前後における患者一人あたりの薬学的介入件数は、導入前0.6±0.8回から導 入後1.4±1.0回へと有意に増加した。また、ワークシート導入後は導入前と比較して、副作用を早期に発見して、重症化するのを回避した件数が有意に増加した。【考察】インフリキシマブクリニカルパスに対応したワークシートを使用することにより、副作用モニタリングをより的確に実施できることが示唆された。