ジオシンセティックス論文集
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論文
廃棄物最終処分場キャッピング用ジオコンポジットの引張り変形時における遮水性評価
西村 正樹赤井 智幸嘉門 雅史
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2010 年 25 巻 p. 241-246

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抄録

埋め立ての終了した廃棄物最終処分場では、閉鎖時に最終カバー層が設置される。この最終カバー層に用いるキャッピング材料として、筆者らは、遮水性とガス透過性を併せ持つ多孔質シートと、多孔質シートを保護する不織布から成るジオコンポジットを開発し、その適用性を評価してきた。ジオコンポジットにおけるガス透過性と遮水性は、多孔質シートの微細な孔構造によってもたらされるため、斜面敷設時に覆土の荷重によって引張り変形が加わった場合、多孔質シートの孔構造の変化と、それに伴う遮水性の低下が懸念される。本研究では、二軸引張試験機を用いて、ジオコンポジットに幅方向拘束/長手方向引張り変形を加え、その状態での遮水性を評価した。その結果、長手方向に破断時伸び率の90%の変形を加えても、変形前の初期性能と同等の遮水性を保持できることがわかった。

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© 2010 国際ジオシンセティックス学会 日本支部
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