ジオシンセティックス論文集
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論文
盛土をジオグリッド補強したインテグラルブリッジの常時及び耐震性能に及ぼす構造諸条件の影響
相馬 亮一龍岡 文夫平川 大貴野尻 峯広相澤 宏幸錦織 大樹渡辺 健治清田 隆
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2009 年 24 巻 p. 211-218

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抄録

剛な一体壁面工に定着したジオシンセティックス補強材で盛土を補強した補強土擁壁は、費用便益比と安定性が高いことが確認されている。この技術では、壁面工を盛土完成後に建設することが重要である。筆者らは一対のジオシンセティックス補強土(GRS)擁壁の壁面工(竪壁)の上端に連続桁を定着した新形式の橋梁(GRS一体橋梁)を提案し、室内模型実験により常時と地震時の安定性を確認してきた。盛土・竪壁・橋桁の一体化により、気温の季節変動による盛土主働崩壊と受働土圧増加による被害を防ぐことができ、地震時安定性が向上する。常時と地震時安定性は、竪壁の杭基礎と盛土のセメント改良によって更に向上する。本論文では、これら模型実験の結果を総括し、常時と地震時の挙動に及ぼす各種構造条件の影響を考察する。

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© 2009 国際ジオシンセティックス学会 日本支部
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