新潟県中央部の小千谷市から新潟市にいたる平野部の西縁では,「長岡平野西縁断層帯」と呼ばれる総延長約83kmにわたる活断層が推定されている.この断層帯の分布や活動履歴は,南部の鳥越断層を除いて詳細が明らかにされていない.そこで,本断層帯の北部にあたる新潟市赤塚地区の平野部において,断層の分布を明らかにするために,浅層反射法弾性波探査を行った.この結果,沖積層の浅層部を変位させる複数の伏在断層を確認した.これらの伏在断層は,西側の丘陵側が平野側に上がる形態の低角の逆断層を主要な構造要素としていることが明らかとなった.