Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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ミニレビュー
L-セレクチンを介するリンパ球ホーミングに寄与する糖鎖構造
Junya Mitoma
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2007 年 19 巻 110 号 p. 257-263

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抄録

二次リンパ組織へのリンパ球ホーミングについては、ここ約25年の間に活発に研究されてきた。リンパ球ホーミングの最初のステップはリンパ節の高内皮細静脈 (HEV) での “リンパ球ローリング” として知られている。末梢リンパ節のHEVでのリンパ球ローリングはリンパ球表面に発現しているL―セレクチンに依存しており、L-セレクチンリガンドの構造は硫酸基及びシアル酸を持つオリゴ糖である6硫酸化シアリルルイスX (sLeX) であることが解明された。長い間、MECA-79と呼ばれるモノクローナル抗体がHEVを染色するために使用され、後にO-結合型糖鎖ということが証明されたMECA-79抗原とL-セレクチンリガンドの関係について議論されてきた。近年、糖転移酵素や関連酵素の遺伝子標的破壊によってL-セレクチンリガンドの構造やMECA-79抗原の重要性が明らかになりつつある。ここでは、L-セレクチンリガンドとMECA-79抗原の構造基盤について述べる。

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© 2007 FCCA(Forum: Carbohydrates Coming of Age)
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