色材協会誌
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主鎖骨格にビニレン部位を有する立体規則性含ケイ素ポリマーの合成
大森 武香西 博明
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2007 年 80 巻 1 号 p. 2-5

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抄録

光機能性材料として, ウイルキンソン錯体触媒によるヒドロシリル化から, 構造選択性を有する窒素あるいは硫黄を有する新規な含ケイ素ポリマーを合成した。また, 得られたポリマーに対し紫外光照射を行い, 異性化挙動の変化や蛍光性について検討した。ポリマーの数平均分子量 (Mn) は0.9×104-.4×104であり, トルエンやクロロホルムなどの有機溶媒に可溶であった。1HNMR測定から, 反応条件によってポリマーはシス, トランスといった選択的な構造を有することが確認できた。また, 紫外-可視吸収スペクトルから, シス型ポリマーは紫外光を照射することで異性化挙動を示すことがわかった。ポリ (2, 8-ジエチニルカルゾール) (polyDEC), ポリ (2, 8-ジエチニルジベンゾチフェン) (polyDED) ともに青色の蛍光を呈することが確認できた。

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