新規耐熱性材料として, フルオレンを含有するケイ素系ポリマーを合成した。また, 得られたポリマーに対し紫外光照射を行い, 熱的性質の変化を検討した。ポリマーの数平均分子量 (Mn) は2.6×104~4.6×104であり, トルエンやクロロホルムなどの有機溶媒に可溶であった。紫外-可視吸収スペクトルから, ポリマーに紫外光を照射することで二重結合に由来する吸収の減少が確認できた。紫外光照射の前後で10%の熱重量損失開始温度を測定した結果, 紫外光を照射したポリマーは耐熱性が100℃以上増加していた。