2003 年 76 巻 3 号 p. 93-96
炭素数の異なるデキストリン脂肪酸エステルを添加した油剤の発泡性が, 窒素ガスを通気した自製の装置により検討された。その結果, パルミチン酸デキストリンエステルを用いた場合, その起泡力および泡の安定性にもっとも優れていることがわかった。また, 水を添加することによって, 泡の安定性が向上し, その消失時間を延長できること, および水添加量に最適値が存在することがわかった。このことから, 油性状の泡膜の表面または内部に水を保持した構造が形成されることが示唆された。