2002 年 75 巻 12 号 p. 561-567
種々の末端基 (メチルエステル基, アミノ基, カルボキシル基, 糖鎖) をもち, 世代の異なるポリアミドアミンデンドリマーを用いて水系で金ナノ粒子を調製した。得られた平均粒子径は2-6nmでデンドリマーと金イオンの割合ならびにデンドリマーの世代により変化した。4-ニトロフェノールの金ナノ粒子を用いたNaBH4還元反応から反応定数は添加デンドリマー濃度ならびにデンドリマーの世代に依存した。さらに, 反応定数に及ぼすデンドリマーの末端基の効果はカルボキシル基>アミノ基>糖鎖>メチルエステル基の順となった。これらの結果はデンドリマー-金ナノコンポジットの構造に起因すると考えられる。