色材協会誌
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オレイン酸から誘導された界面活性剤および油を用いたW/O型エマルションの物性
阿部 正彦高坂 健一吉原 慶一荻野 圭三斉藤 晃一鈴木 正夫
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1995 年 68 巻 3 号 p. 135-141

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抄録

オレイン酸から誘導された界面活性剤および油を用いたW/O型エマルションの物性並びに安定性が, 界面張力, 粒子径, 粘度の測定を行い検討された。
得られたエマルションの安定性は, 水, 油, 界面活性剤などの化学物質の添加順序にかなり依存した。さりに, その安定性は, 用いた油のアルキル鎖長, 界面活性剤の純度, 界面活性剤の混合HLBにもかなり依存した。油/水界面張力の低下能は, 高純度の界面活性剤の方が低純度のそれよりも大きかった。これらのことから, レオペクシー挙動を示すW/O型エマルションの安定性の方がチクソトロピー挙動を示すものより良いことが分かった。

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