色材協会誌
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単分散ラテックスにおけるKirkwood-Alder相転移
高電解質濃度での水性ラテックスの場合 (そのII)
小林 陽子
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1979 年 52 巻 1 号 p. 17-19

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抄録

単分散ラテックスは, 特有の相分離現象を示す。
それはDLVO理論では説明できず, Kirkwood-Alder型の相転移とみなされる。この相転移は, 粒子の有効体積百分率が50%をこえると生じ, 55%で完了するというものである。
非イオン性界面活性剤で安定化され, 電気二重層を実質的にもっていないと推定される高電解質濃度のラテックスにおける相分離現象を調べ, Kirkwood-Alder 相転移により説明されることはすでに報告した。
本報文はこの実験方法を一部変更して, 単分散ラテックスの Kirkwood-Alder 相転移にともなう相平衡図をもう一度確認したものである。

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