日本透析医学会雑誌
Online ISSN : 1883-082X
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ISSN-L : 1340-3451
透析医療事故の実態調査と事故対策マニュアルの策定に関する研究
平成12年度厚生科学研究費補助金 (厚生科学特別研究事業) 研究報告書
平澤 由平内藤 秀宗栗原 怜山崎 親雄秋葉 隆秋澤 忠男中井 滋
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2001 年 34 巻 9 号 p. 1257-1286

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抄録

血液透析に関連する医療事故を全国規模で調査した結果, 平成12年1年間に21,457件の事故が報告され, 事故頻度は100万透析当たり1,760回であった. 生命を脅かしたり, 入院を要する, あるいは二人以上の患者に集団発生した重篤な事故頻度は100万透析当たり31回で, 過去5年間に13例が院内感染以外の透析医療事故に関連して死亡したと推定された. こうした医療事故を防止するために 「透析医療事故防止のための標準的透析操作マニュアル」 を作成し, さらにその普及をはかる上での医療器材の問題点解決策の実施を関連業界団体に申し入れた.

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© 社団法人 日本透析医学会
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