廃棄物学会誌
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RDF (ごみ燃料) の技術評価
鍋島 淑郎
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1996 年 7 巻 4 号 p. 294-304

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抄録

近年, ごみ量の急増の傾向や埋立処分地の逼迫しているわが国では, ごみの減量化は, 処理の目的の中で大きなウエイトを占めるようになってきている。本文においては, この都市ごみ減量化および貯蔵可能なエネルギー回収技術として注目されているRDF (Refuse Derived Fuel: ごみ固形燃料) に関して, 技術的な側面を中心に概観してみた。
内容としては, 1.廃棄物処理の現況とRDFのニーズ2.RDFシステムの開発経緯 (海外およびわが国) 3.RDF技術・システムにおける課題と対応策4.RDFの技術評価等を述べ, まとめとして, ごみの固形燃料化技術については, 基本的には, 固形燃料化施設の稼働実績もあり, 条件付きながら, 実用化が可能であると判断することができる。しかし, ごみの収集段階において, ごみ排出者の協力を得ながら不純物の混入を抑制し, 均質な材料が確保できるように分別システムを整えることが重要である。

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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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