産業技術融合領域研究所
1999 年 23 巻 4 号 p. 186-191
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これまで血管,皮膚などの単純な組織についてはプラスチックなどを用いた代替材料が開発されてきたが,性能および耐久性に問題がある.さらに肝臓など高度な機能の臓器の代替は人工材料だけでは不可能である.したがって臓器疾患の究極的な治療法として,ヒト細胞を用いた人工的な代替臓器の開発が必要である.生体組織工学は多種類の細胞を三次元的に組織化して培養し,モジュールを構成する技術を開発し,代替となりうる組織を人工的に創出することを主眼とする.
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