バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
解説
総論 : 未来医療と三次元細胞組織工学(<特集>生体細胞・組織工学)
立石 哲也
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 23 巻 4 号 p. 186-191

詳細
抄録

これまで血管,皮膚などの単純な組織についてはプラスチックなどを用いた代替材料が開発されてきたが,性能および耐久性に問題がある.さらに肝臓など高度な機能の臓器の代替は人工材料だけでは不可能である.したがって臓器疾患の究極的な治療法として,ヒト細胞を用いた人工的な代替臓器の開発が必要である.生体組織工学は多種類の細胞を三次元的に組織化して培養し,モジュールを構成する技術を開発し,代替となりうる組織を人工的に創出することを主眼とする.

著者関連情報
© 1999 バイオメカニズム学会
次の記事
feedback
Top