日本乳癌検診学会誌
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第33回学術総会/パネルディスカッション3 マンモグラフィの再撮影を考える
まずは撮影技術の基本を習得すること
小山 智美
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キーワード: 乳房撮影
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2024 年 33 巻 1 号 p. 25-27

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抄録

マンモグラフィ撮影では,乳腺を欠損させず全てディテクター(フィルム)内に入れることが基本であり,それがなくては真に病変がないとの証明にはなりません。だ,マンモグラフィにおいては胸郭という曲線の上に乳腺が位置することから,実際にはそれが非常に難しいと感じている人は多いのではないでしょうか。 標準撮影は頭尾方向と内外斜位方向の2方向撮影ですが,技量により大きな差が出てきます。だからと言って何回も撮影させてもらうということはできませんし,やってはなりません。どんな時に再撮影が許されるのか,また再撮影をしなければならないのかを考える必要があるのです。その再撮影を考える上でのベースが「撮影技術の基本を習得すること」です。 基本無くしては再現性も担保されませんし,あらゆる乳房への対応もできないということを理解していただきたい。

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