1987 年 37 巻 2 号 p. 86-93
前回に続き子宮内膜〓爬のハリ麻酔効果を検討した。
今回スコア表を改善し, より実用的なものとした。
症例を413例に増やしたが, CMI test 馬島変法による分類「自律神経失調型」は効果が悪かった。
術者の手術手技と効果差を検討したが, 有効率の高い術者で63%, 低い術者で14%~26%と, 有効率に差が認められた。
痛みの訴えの客観化を目的に, 手掌~前腕間の皮膚電位差測定を行い痛みとの関連を観察したが, ハリ麻酔無効群に高い電位が出現する傾向は認められたが, 評価法としてはさらに検討を要すると思われる。